日別アーカイブ: 2020年11月14日

メルカリは、なぜ高額転売を黙認するのか?

ソニーの家庭用ゲーム機「PS5」、やっぱりというか「高額転売」出ましたね~
定価5万円弱の本体、メルカリでは倍の10万円以上!。それでも売買が成立しているんだから、驚いちゃいますよね。

いま問題になっている「転売」。良く言えば「需要を先読みして商品を仕入れ、高額で売る(転売する)」。悪く言えば「品薄になるであろう商品をあの手この手で大量に仕入れ、高額で販売する」行為。最近ではマスクや消毒液などの「新型コロナ関連」の商品やトイレットペーパーなどの紙製品。店頭からあっと言う間に消え去り、ネットなどで高額で販売されましたね。新型コロナ関連商品の場合は「命に関わる」こともあり、政府が事実上「転売禁止」にしましたが、先日解禁されました。

PS5はどうか?プレイステーション5は娯楽機器ですから、命に関わるようなことはないですよね。なのでみんな「分かっているけど黙認」しています。特にメルカリを代表とする「ネットフリマ」の市場では、かなりの点数が転売されていると聞きます。

だってさぁ、5万で仕入れた商品が10万で売れるって、ものすごく美味しい商売ですよね。「安く仕入れて高く売る」商売の基本ですが、利益率が素晴らしくいい!もちろんそれだけ仕入れに苦労はされていると思いますが、倍の値段で売れるんなら「転売魂」に火も付きますよね。

欲しい人が普通に店頭で買えない。

コレが一番困るわけで、なのでマスクなどの「新型コロナ関連商品」は、遅まきながら政府も重たい腰を上げました。対してPS5などの娯楽機器はどうか。「欲しい人が普通に買えない」のは同じでも、「行きていく上で欠かせない物」ではなく、極端に言えば「無くても困らない」物。なので、転売行為を禁止にする必要はない。ということ。
「全ての物を定価より高く販売してはいけない」、いわゆる「転売禁止」にすると、商活動など、小売や商売に影響が出る。なので、今の所は黙認状態です。

もちろんメルカリも分かっているけど「黙認」しています。批判が出て入るけど「メルカリとしては黙認」。では、なぜメルカリは黙認しているのか。

ホントはさぁ、マスクとかの転売も黙認したかったと思うのは私だけ?

メルカリの収入源は「出品された商品の売買額の10%の手数料」です。1000円で売れたら、100円手数料収入が得られます。つまり「高額で売れるほど、メルカリが潤う」んです。
1000円の中に送料が入っていたとしても、送料にも手数料が掛かる仕組み。総額の10%がメルカリの収入です。

PS5、5万円で売れたら手数料は5千円。でも10万で売れたら、手数料は倍の1万円。メルカリだって利益追求型の企業ですから、手数料収入は多いほどいい。たとえ「批判されている転売」だとしても、「批判は転売屋、儲けはメルカリ」。なので「注意喚起」はするけど「高額転売は黙認」なんですね。

100台900万円っていうのもあったらしいけど、何もしなくても売れたら90万円が自動的にメルカリに入る。こんな美味しい商売はないよね。

メルカリだけじゃなく、PayPayフリマやラクマ。アマゾンとか楽天とかもそうかな?「安く仕入れて高く売る」。そして「高く売れるほど、手数料収入が稼げる」仕組み。いい悪いの問題は置いといて、そういうシステムを分かってて利用しているわけです。なので転売だろうが不用品販売だろうが、メルカリには関係なし。売れた10%が「濡れ手に粟」。

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